🏬 大丸下関店の歩み展を訪れて ー まちと私の記憶が重なる時間

先月30日に、来年8月末に営業を終了する大丸下関店で開かれている「大丸下関店の歩み展」を観に行きました。展示会は10月2日まで。街と共に歩んできた大丸の歴史を振り返る、静かで温かい空間でした。

会場には、25年間に刊行された『下関大丸50年史』に掲載されていた写真の中から47点がパネルとして並び、その一枚一枚が、まるで自分の記憶のアルバムをめくるような感覚を呼び起こしてくれました。

📜 大丸下関店の歩み ー 街の変化と共に

大丸下関店の前身である「下関大丸」は、1950年11月、下関大和町の貿易ビルで開店しました。
その後、
 ● 1959年12月:下関駅西口に新店舗を構える
 ● 1977年10月:シーモール下関に出店

こうして大丸は、街の中心と共に場所を移しながら、下関”都会らしさ”を支える存在であり続けました。
展示されていた写真には、店内を埋め尽くす買い物客、活気ある下関駅前、当時の街の賑わいがそのままパネルとして展示されていて、観ているだけで胸が熱くなりました。

🎡 小学4年生の私が初めて見た“新しい街”の風景

シーモール下関が竣工したのは、私が小学4年生の頃。始めてシーモールへ行った日のことは、今でも鮮明に覚えています。
大丸から入って、当時あったダイエーから出てきたあの記憶。子供だった私にとって、シーモールは”新しい世界”で、どこを見てもキラキラしていました。

大丸の正面玄関前では年賀はがきが販売されていて、冬になるとその前を通るだけで季節の訪れを感じたものです。

🚉 三角屋根の下関駅 ー 街の象徴だったあの姿

展示の中に、昔の下関駅のパネルがありました。それを観た瞬間、思わず「あ~、下関駅は三角屋根が象徴だったなぁ」と声が漏れました。
あの独特の三角屋根は、下関の玄関口として長く親しまれた風景でした。

しかし、2006年1月7日、下関駅は放火により全焼。その後、駅舎は大きく姿を変え、現在はスーパーマーケットや拡張されたバスターミナルとなり、かつての面影は全く残っていません。
展示された写真の中だけ、あの頃の駅が静かに息をしていました。

🌅 大丸下関店へ ー "時"をありがとう

パネルを観ながら、大丸が下関の人々にどれほど寄り添ってきたかを改めて感じました。
買い物をした日、家族と出掛けた日、季節の催事に心が弾んだ日。大丸は、街の中心であり、私達の生活の一部でした。

来年8月末で営業を終了するという現実は寂しいけれど、「大丸下関店に沢山の思い出を有難う」その気持ちが自然と湧き上がってきます。
大丸があったからこそ生まれた記憶があり、その思い出はこれからも私の中で静かに輝き続けます。