🚂 山口デスティネーションキャンペーンと、母が語った「SLの記憶」

2026年10月から12月にかけて、山口県では「山口デスティネーションキャンペーン(DC)」が開催されています。キャッチコピーは「『万福の旅』おいでませ ふくの国」。県内の観光地が一体となって、山口の魅力を全国に届ける大きなキャンペーンです。

その特別企画として、蒸気機関車C57形1号機がけん引する「SLやまぐち号」が、なんと6年ぶりに復活します。新山口駅から津和野駅まで、2026年10月3日(土)から12月20日までの土休日に、1日1往復の運転。山口線に黒い煙を上げて走る姿を、再び見ることができるのです。
SLやまぐち号が運行を開始したのは1979年8月1日。当時は「SLが山口線を走る」とニュースになり、沿線が湧き立ちました。

🌿 母が語った「SLはトンネルに入ると煤だらけになる」

その当時私は小学6年生で、テレビでSLの映像を観て「乗ってみたい」と母に言ったことがあります。
すると母は、少し苦笑いをしながらこう言いました。
「SLはトンネルに入ると煤だらけになるよ」
母は昭和6年生まれ。今のように飛行機が存在する時代ではなく、長距離移動といえば鉄道。その鉄道の主役が蒸気機関車だった時代を、まさに体験してきた世代です。
鉄道ファンの間では「撮り鉄」「乗り鉄」と呼ばれる人達がいて、SLは”ロマン”の象徴のように扱われています。黒い煙、力強い走行音、白い蒸気。確かに、現代の私達から見れば魅力的に映ります。

でも母にとっては、「煤が降ってくる」「服が汚れる」「煙が目に染みる」そんな”生活の中の不便さ”として記憶されているのだと思います。
ロマンよりも、苦い思い出が強い。それが、母の時代のSLでした。

📺 私はテレビで見るだけで、乗ったことがない

私はこれまで一度もSLに乗ったことがありません。テレビのニュースで観る度に「乗ってみたいな」と思うのですが実際に乗車する機会はありませんでした。
SLやまぐち号が走る山口線は、新山口から山口、仁保、篠目、長門峡、そして津和野へと続く、風景の美しい路線です。

沿線の山々、川の流れ、昔ながらの駅舎。そこを蒸気機関車が走る姿は、まるで昭和の映画のワンシーンのようです。
今年のDCで6年ぶりに復活するというニュースを聴いて、「今度こそ乗ってみたい」と思う気持ちが膨らみました。

🚃 SLの乗り心地はどうなのだろう

私は乗ったことがないので、SLの乗り心地がどんなものなのか、想像するしかありません。
 ● 車内はディーゼルや電車とは違う独特の匂いがするのか
 ● 揺れは強いのか
 ● 煙は入ってこないのか
 ● 音はどれくらい響くのか
 ● 窓から見える景色はどんなふうに流れていくのか
鉄道ファンの方々は「最高だ」と言いますし、一方で母のように「煤だらけになる」と言う人もいる。

もしこの記事を読んでくださっている方の中に、SLに乗車した経験がある方がいらっしゃれば、ぜひ乗り心地を教えて頂きたいです。

🌸 時代を越えて走るSLと、母の記憶

SLやまぐち号が復活するというニュースは、私にとって「観光列車が戻ってくる」というだけではなく、母が語った昔の記憶を思い出すきっかけにもなりました。
母が若い頃に体験した”煤だらけのSL”。観光列車として走る”SLやまぐち号”を観て、小学生の頃に憧れていた”ロマンのSL”。

同じ蒸気機関車でも、時代によって全く違う姿を見せてくれるのだと感じます。

🥰 いつか、SLやまぐち号に乗ってみたい

2026年の秋から冬にかけて、山口線には再び黒い煙が上がります。
沿線の風景をゆっくり眺めながら、蒸気機関車の鼓動を感じる旅。
母が語った昔のSLとは違う、”観光列車としてのSL”を体験してみたい気持ちが、今回のニュースで一段と強くなりました。

もし乗車された方がいらっしゃれば、ぜひその乗り心地を教えてください。きっと、時代を超えたSLの魅力がそこにあることでしょう。