ニチレイのシステム障害と広がる影響ーーサイバー攻撃はなぜ起きるのか
7月17日、食品大手のニチレイはシステム障害の影響を受けて停止していた冷蔵倉庫や食品工場が、来週中にも全拠点で通常稼働に戻る見通しだと発表しました。今回の障害はサイバー攻撃が原因とされており、入出庫や出荷業務が滞るなど広範囲で物流に影響が出ています。
■ 食品物流の”心臓部が止まるということ”
ニチレイは国内に15ヵ所の食品工場を持ち、更に約140拠点の冷蔵倉庫を活用して食品メーカーや小売店、外食店向けに物流業務を担っています。取引先は約5000社に上り、まさに日本の食品供給を支える大きな存在です。
そのため、今回のシステム障害は
・冷凍食品出荷停止
・食材の入出庫の遅延
・小売店や外食店への供給不足など、広い範囲で影響が出ました。
17日には順次業務を再開し現在は受発注を一部制限しながら部分稼働しているとのことですが、完全復旧までにはもう少し時間が必要なようです。
■ 過去にも繰り返されるサイバー攻撃
近年、企業へのサイバー攻撃は増加しています。特に物流・食品・医療など「止まると社会が困る」分野が狙われる傾向があります。
では、何故サイバー攻撃は行われるのでしょうか。
■ サイバー攻撃の目的は何か
サイバー攻撃には幾つかの典型的な目的があります。
① 金銭目的(ランサムウェア)
最も多いのがこれです。システムを停止させて「復旧して欲しければ身代金を払え」と要求する手口です。
企業は業務が止まると莫大な損失が出るため、攻撃者はそこにつけ込みます。
② 情報の窃取(顧客情報・取引情報)
企業の内部情報は価値が高く、
・闇市場で売る
・他の攻撃に利用する
などの目的で盗まれることがあります。
物流企業の場合、取引先の情報や配送データなどが狙われることもあります。
③ 社会的混乱を狙う攻撃
食品、医療、交通などのインフラを止めることで、社会に混乱を引き起こすことを目的とするケースもあります。特定の国や組織が関与している場合もあり、背景が複雑なこともあります。
④ 企業への嫌がらせ・報復
内部関係者による攻撃や競合企業による妨害など、金銭以外の動機が絡む場合もあります。
■ サイバー攻撃は「いつ誰が狙われてもおかしくない」時代
今回のニチレイのように社会インフラを狙う企業が攻撃されると、私たちの生活に直接影響が出ます。食品が届かない、物流が止まる、店舗の棚が空になるーーこうした事態は決して他人事ではありません。
企業はセキュリティ対策を強化していますが攻撃の手口は年々巧妙化しており、完全に防ぐことは難しいのが現状です。
■ まとめ:サイバー攻撃は「現代のリスク」そのもの
ニチレイのシステム障害は、サイバー攻撃がいかに社会に影響を与えるかを改めて示した出来事です。
便利なデジタル社会は、同時に脆さも抱えています。企業だけでなく、私たち一人ひとりも
・不審なメールを開かない
・パスワードを使い回さない
など、基本的な対策を心掛けることが大切です。
サイバー攻撃は「遠い世界の話」ではなく、現代社会に生きる私たち全員が向き合うべき課題と言えるでしょう。
※この画像はAIで作成しました。