🚢 「ホルムズ海峡封鎖」が、なぜ私達の買い物を直撃しているのか?
ニュースで「中東情勢の緊迫化」「ホルムズ海峡の封鎖」という言葉が連日のように報道されています。「遠い国で大変なことが起きているな···」と、どこか他人事のように感じている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、断言します。いま、この瞬間に起きているホルムズ海峡の危機は私達の「明日の生活」を脅かす切実な大問題です。
既に住宅設備や食料品など身の回りのあらゆるモノが値上げを発表し、新製品の発売延期や生産調整の動きが広がっています。なぜホルムズ海峡封鎖が私達の日常生活をこれほどまでに締め上げているのか、その「見えない動脈」の仕組みを紐解いていきたいと思います。
■ 日本の「9割」が通る、たった34キロメートルの細い道
まず、私たちが直面している現実を数字で見てみましょう。
日本は、国内で使用する原油の約9割以上は中東から輸入に頼っています。そして、そのほぼ全量がペルシャ湾の出口にある「ホルムズ海峡」という場所を通過して日本に運ばれてきます。
この海峡は、一番狭い所は僅か34キロメートルほどしかありませんが、日本のエネルギーの「大動脈」なのです。
・原油価格の高騰
・物流・エネルギー供給の逼迫
・石油化学製品や食料品など幅広い物価高
日本経済にとっては致命的ですが、私達の日常生活まで染み出し始めていることにあります。
■ ガソリンだけではない!生活を揺るがす「ナフサ」の危機
「原油が止まるなら、車のガソリン代や電気代が高くなるだけでしょ?」そう思われる方も多いかもしれません。勿論それだけでも大打撃ですが、事態はもっと深刻です。
今、産業界で最も悲鳴が上がっているのは、「ナフサ」の調達難です。
ナフサは「あらゆるプラスチック製品や化学製品の生みの親」。現代社会の目に見えるモノの大半は、このナフサから作られています。
具体的に、どのような物に影響が出始めているかというと···
🔶 住宅設備・家電
お風呂、システムキッチン、トイレ、窓枠、断熱材、家電のボディ。これらには大量のプラスチックや樹脂が使われています。ナフサの調達が難しくなったことで、メーカーは連日値上げを発表せざるを得ず最悪の場合は「部品が足りなくて製品が作れない」という生産調整や、楽しみにされていた新製品の発売延期にまで追い込まれています。
🔶 食料品・日用品
食料品そのものの運送コストが上がるだけでなく、食品を包む「パッケージ(トレー、フィルム、ペットボトル)」の原料もナフサです。容器代の高騰によって、食品メーカーも更なる値上げを表明せざるを得ない状況に陥っています。
私達がスーパーマーケットやコンビニエンスストアで手にする物の多くが、このホルムズ海峡の波に揺さぶられているのです。
皆さんの生活の中で、影響はありますか?
国レベルの備蓄があるため、明日すぐに日本の石油がゼロになる訳ではありません。しかし、サプライチェーンの混乱とコストのドミノ倒しは、既に始まっています。
日本のエネルギー動脈の危機を、私達はどう乗り越えていくべきなのか。ぜひ皆さんのリアルな現状やご意見を教えてください!